結論から書きます。外注先を探す人と同じ聞き方でChatGPTに聞くと、しっかりした公式サイトがある会社でも、半分は名前が出てきませんでした。
社名で「〇〇株式会社はどんな会社ですか」と聞くと、公式サイトのある会社はおおむね正しく説明されます(当社が社名で聞いた6社はすべて正しく説明されました)。ところが、「横浜で、〇〇を頼める会社を教えてください」のように社名を出さずに聞くと、紹介される会社は5〜7社に絞られます。そこに入れるかどうかは、別の話でした。
この記事では、2026年10月4日に当社が実際に聞いた結果をもとに、紹介された会社と、されなかった会社の違いをまとめます。
条件は次のとおりです。
| 項目 | 条件 |
|---|---|
| 使ったAI | ChatGPT(chatgpt.com) |
| ログイン | なし(履歴も記憶もない状態) |
| 会話 | 毎回、新しいチャットで1回だけ聞く |
| 聞いた日 | 2026年10月4日 |
| 対象 | 経済産業省のDX認定を受けている中小企業から選んだ、製造・建設・卸・IT・調査などのBtoB企業 |
| 聞き方 | その会社に仕事を頼みたい人が打ちそうな文。地域と業種(または品目)だけを入れ、社名は入れない |
たとえば、射出成形の会社なら「〇〇市で、プラスチックの射出成形部品を頼める会社を教えてください」、測量の会社なら「〇〇地域で、測量やGIS、土木設計を頼める建設コンサルタントを教えてください」と聞きました。
17社で試し、判定できた16社を数えています(1社は、紹介された別の会社との関係が確認できなかったので外しました)。
ログインなしで聞いたのには理由があります。 ログインして使っているChatGPTは、これまでの会話や記憶をもとに答えることがあります。自社のことを何度も聞いていれば、自社が出てきやすくなります。初めて外注先を探す人の画面では、そうはなりません。
| 結果 | 社数 |
|---|---|
| 1番目、または「まず相談したい会社」として紹介された | 5社 |
| 紹介はされたが、4番目以降 | 3社 |
| 名前が出なかった | 8社 |
名前が出なかった8社も、公式サイトはきちんとある会社です。そのうち社名でも聞いた会社は、事業内容まで正しく説明されていました。会社のことを知られていないのではなく、「頼める会社」の候補に入っていない、というのが実態でした。
業種による差もはっきりしませんでした。ニッチな品目(たとえば特注の物流ラック)でも出ない会社があり、地域の建設会社でも1番目に出る会社がありました。
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ChatGPTは、紹介した理由も書いてきます。その理由を並べると、共通点が見えてきました。
紹介の理由として一番多かったのは、「〇〇を明記している」「〇〇に対応と書いてある」という言い方です。
逆に、事業内容が「プラスチック加工」「建築工事」のように大きな言葉だけだと、質問とのつながりが弱くなります。AIは「この会社はこれを頼める」と書いてある文を探して、質問と突き合わせているように見えます。
上位に推された会社は、数字や固有名詞が出ていました。
同じ「射出成形をやっています」でも、ここまで書いてある会社とそうでない会社では、AIの扱いがはっきり違いました。
ChatGPTが出典として挙げていたのは、各社の公式サイトだけではありません。
自社サイトに書いてあることが、ほかの場所でも同じように書かれている会社は、候補に入りやすいようです。
同じことは、自分でも確かめられます。
普段使っているChatGPTで聞くと、履歴の影響で自社が出てくることがあります。「自分で聞いたら出てきた」は、お客さまの画面でも出るという意味ではありません。 条件をそろえることが大事です。
ほかのAI(Gemini、Google検索のAI、Claude)でも結果は変わります。詳しい手順は「自社はAIにどう説明されている?ChatGPT等で無料で調べる方法」にまとめています。
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上の共通点を裏返すと、手を付ける順番が決まります。
どれも、広告費をかけずにできることです。ただし、AIがいつ読み直すかはこちらから決められません。直したあと、同じ条件でもう一度聞いて、変わったかを確かめるのが確実です。
※この記事の結果は、2026年10月4日に、上の条件で1回ずつ聞いたものです。AIの答えは日によって変わることがあります。個別の会社名は伏せています。
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